東京大学で量子統計力学を学んだ長南瑞生が、モーツァルトやベートーヴェン、ブルックナーなどクラシック音楽を聴いて感じたこととは?果たして何か感じるのか?

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モーツアルト 魔笛 パパゲーノとパパゲーナの二重唱
モーツァルトの死の年に書かれた大作『魔笛』は、
宗教的で、メルヘンチックで、
しかもストーリーはめちゃくちゃですが、
音楽が透き通っていてすばらしい。

最後のほう、
まるでモーツァルト自身であるかのような
純朴な鳥さし(狩人?)のパパゲーノは、
忍耐力がなく、恋人のパパゲーナをうるための試練に
失敗してしまいます。

人生に悲観したパパゲーノは、
世の中とお別れし、
首を吊って死のうと思います。

それでも最後、
誰か一人でもとめてくれる人がいれば思いとどまろうと
辺りを見回しますが、誰もとめてくれません。

最後の最後に3つ数えて、
誰も止めてくれなければ死のうと思い、
ひと〜つ、
ふた〜つ、
みーっつ、
ゆっくり数えてねばったのですが、
あたりはしーんと静まりかえったままです。

「どうせボクなんて誰も相手にしてくれないんだ」
すっかりすねて、
自己評価が下がってしまったパパゲーノは、
いよいよ一人さびしく首を吊ろうとしたとき、
三人の童子が、
「わー、何をするんだパパゲーノ!
 一度きりの人生、ばかなことをするな!!」
と止めに入ります。

「そんなにパパゲーナに会いたければ、
 自分が持っている魔法の鈴をならせばいいじゃないか」
と言うと、
「そうだ、忘れてた☆」
と魔法の鈴をならします。

おもちゃの兵隊のような
メルヘンチックでかわいい音色が響き渡ると、
なんと、向こうからパパゲーナが現れます。

びっくりしたパパゲーノは、
喜びのあまり、言葉がつまります。
「パ・パ・パ・パ・パ・パ・パ、パパゲーナ!」

その時の
パパゲーノとパパゲーナの二重唱(パパパの二重唱)
がまことにもって感動的。

演奏は、ベームの指揮が昔から名盤として名高く、
パパゲーノのフィッシャー・ディースカウが
ものすごくうまい。

ストーリーが単純かつ荒唐無稽でも、
こんなに感動的なのかと思います。

魔笛、それ以外にも、
すばらしいインスピレーションに満ちて、
すばらしいところばかりです。
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長南瑞生ベートーヴェンの弦楽四重奏曲15番

長南瑞生ベートーヴェンの弦楽四重奏曲15番


ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の中では、

一番親しみやすい音楽です。

特に、3楽章は感動的です。

音が鳴り出すと、パーッと周りが夕焼け色になってしまいます。


人生の黄昏時に、これまでを回想して、

大変な苦労もあったけど、ついにここまできた、

という雰囲気が漂います。


ABABA


という形式で、分かりやすいのは、少し動きのあるBですが、

ゆっくりと流れるAが分かると、ずーっと感動的です。

でも、Bの部分も、2回目などは、涙があふれてきます。


Aは、最初から感動的ですが、

2回目はもっと感動的……

3回目はもっと感動的………………。


からみあう孤独な弦のメロディーが、

だんだんと豊かに重なり合い、

やがて消えてしまう。


また遠慮がちにあらわれ、

人生全体を回想して、

思い出たちがぱーっと脳裏に溢れ、真っ白になってしまいます。


その中からまた一筋の思い出のシーンがよみがえり、

また感慨が極まって、

やがてゆっくりと消えてゆくのです。


ベートーヴェンは、もはやまったく耳は聞こえないのに、

なんとすばらしい音楽が彼の心に

鳴り響いていることでしょうか。


演奏は、スメタナ四重奏団の旧盤が、

豊饒な響きで、すばらしい。




長南瑞生 ブルックナー交響曲5番2楽章によって……

長南瑞生 ブルックナー交響曲5番2楽章によって……


ブルックナーは、すばらしいですね。

いつ聴いても、すぐ感動して、

ずっと感動します。


しかも、ブルックナーがいいと言っている人とは

すぐに共感できるのです。


お互いに、

「ブルックナーいいよ~」

「うん、すばらしい」

と言っているだけで、

心が通じます。


とにかくすばらしい!



ところが、問題は、初心者にはとてもとっつきにくいところです。

人に勧めても、なかなか分かりませんし、私も

聴いてもなかなか意味が分かりませんでした。

ただラッパがずーっと鳴っている。

絃のトレモロが謎の和声をかもしている。

最初は何がいいのかさっぱり分かりません。


ところが、みんないいというので、

ずーっと聴いていたところ……

交響曲第5番2楽章を聴いている時に、

急に意味が分かったのです。

それ以来、いっきにブルックナーの意味が

分かるようになり、とりこになりました。

う~ん、とにかくすばらしい!


あと、9番の3楽章も大自然が目に浮かぶようで、

分かりやすいです。



長南瑞生 モーツァルト「フィガロの結婚」の思い出

長南瑞生 モーツァルト「フィガロの結婚」の思い出


小さい頃、毎日のように、朝、ラジオでかかっていたのが、

モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」に出てくる

「恋とはどんなものかしら」

でした。


歌は入っていませんでした。


明るくコミカルに始まった曲が、

だんだん胸がしめつけられるような

メロディーになっていきます。


やがてモーツァルトらしい、

澄みきった秋の朝のような

明るくて寂しい部分も出てきて、

とにかくすばらしい!


モーツァルト天才!


小さい頃、朝かかっていたからか、

聴く度に朝を思い出す、

思い出の曲でした。


長南瑞生はなぜクラシックを聴くのか。

長南瑞生はなぜクラシックを聴くのか


あれは、高校の時でした。

国語の先生に紹介されて、

ハイドシェックの弾いた、

ベートーヴェンのテンペスト

(ピアノソナタ17番)を聴いたのです。


なぜかいきなり第三楽章でしたが、

わずか2小節目くらいから鳥肌が立ち続けました。


魔法のようなルバーティッシモ!

右手と左手が独立したテンポで動き、

めくるめくような強弱の変化に

しばし、放心状態になりました。


演奏者によって同じ曲でも、

これほど違うのかと思い知らされた瞬間でした。


その国語の先生は、

同じ曲でも、どの晩が感動的なのか

知っていたのです。


それ以来、

クラシックの世界にのめりこんでゆきました。


オススメの音楽と、

それを聴いた感想を書いてみたいと思います。
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